5 1. [説明 - モジュールの機能とその有益性](#module-description)
6 1. [セットアップ - stdlib導入の基本](#setup)
7 1. [使用方法 - 設定オプションと追加機能](#usage)
8 1. [参考 - モジュールの機能と動作について](#reference)
10 1. [定義できるタイプ](#defined-types)
11 1. [データタイプ](#data-types)
14 1. [制約事項 - OSの互換性など](#limitations)
15 1. [開発 - モジュール貢献についてのガイド](#development)
16 1. [コントリビュータ](#contributors)
21 このモジュールでは、Puppetモジュールリソースの標準ライブラリを提供しています。Puppetモジュールでは、この標準ライブラリを広く使用しています。stdlibモジュールは、以下のリソースをPuppetに追加します。
30 > *注:* バージョン3.7のPuppet Enterpriseには、stdlibモジュールが含まれていません。Puppet Enterpriseを使用している場合は、Puppetと互換性のあるstdlibの最新リリースをインストールする必要があります。
34 stdlibモジュールを[インストール](https://puppet.com/docs/puppet/latest/modules_installing.html)し、この標準ライブラリの関数、Facts、リソースをPuppetに追加します。
36 stdlibに依存するモジュールを記述する場合は、必ずmetadata.jsonで[依存関係を特定](https://puppet.com/docs/puppet/latest/modules_metadata.html#specifying-dependencies-in-modules)してください。
40 stdlibのほとんどの機能は、Puppetに自動的にロードされます。Puppetで標準化されたランステージを使用するには、`include stdlib`を用いてマニフェスト内でこのクラスを宣言してください。
42 宣言すると、stdlibがモジュール内の他のすべてのクラスを宣言します。現在モジュールに含まれている他のクラスは、`stdlib::stages`のみです。
44 `stdlib::stages`クラスは、インフラストラクチャ、言語ランタイム、アプリケーションレイヤの配備に関する各種のランステージを宣言します。ハイレベルステージは、以下のとおりです(順番どおり)。
60 class { java: stage => 'runtime' }
66 * [パブリッククラス](#public-classes)
67 * [プライベートクラス](#private-classes)
68 * [定義された型](#defined-types)
69 * [データタイプ](#data-types)
77 `stdlib`クラスにはパラメータはありません。
81 * `stdlib::stages`: Puppetのランステージの標準セットを管理します。
87 任意の行がファイル内に確実に含まれるようにします。最初と最後の空白を含め、行全体をマッチさせます。その行が与えられたファイルに含まれない場合は、Puppetがファイルの最後にその行を追加し、望ましい状態を確保します。1つのファイル内で複数のリソースを宣言し、複数の行を管理することが可能です。
92 file_line { 'sudo_rule':
93 path => '/etc/sudoers',
94 line => '%sudo ALL=(ALL) ALL',
97 file_line { 'sudo_rule_nopw':
98 path => '/etc/sudoers',
99 line => '%sudonopw ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL',
103 上の例では、指定された両方の行が、ファイル `/etc/sudoers`に確実に含まれます。
108 file_line { 'bashrc_proxy':
110 path => '/etc/bashrc',
111 line => 'export HTTP_PROXY=http://squid.puppetlabs.vm:3128',
112 match => '^export\ HTTP_PROXY\=',
116 上の例では、`match`により、'export'で始まり'HTTP_PROXY'と続く行が探され、その行が行内の値に置き換えられます。
121 file_line { 'bashrc_proxy':
123 path => '/etc/bashrc',
124 line => 'export HTTP_PROXY=http://squid.puppetlabs.vm:3128',
125 match => '^export\ HTTP_PROXY\=',
126 append_on_no_match => false,
130 このコードの例では、`match`によってexportで始まり'HTTP_PROXY'が続く行が検索され、その行が行内の値に置き換えられます。マッチするものが見つからない場合、ファイルは変更されません。
132 `ensure => absent`の例:
134 `ensure => absent`を設定する場合に、このタイプの動作には2通りがあります。
136 1つは`match => ...`と`match_for_absence => true`の設定です。`match`により、'export'で始まり'HTTP_PROXY'と続く行が探され、その行が削除されます。複数の行がマッチし、`multiple => true`パラメータが設定されていない場合は、エラーが生じます。
138 この例で`line => ...`パラメータは承認されますが無視されます。
143 file_line { 'bashrc_proxy':
145 path => '/etc/bashrc',
146 match => '^export\ HTTP_PROXY\=',
147 match_for_absence => true,
151 `ensure => absent`を設定する場合のもう1つの動作は、`line => ...`の指定と一致なしです。行が存在しないことを確認した場合のデフォルトの動作では、マッチするすべての行を削除します。この動作を無効にすることはできません。
156 file_line { 'bashrc_proxy':
158 path => '/etc/bashrc',
159 line => 'export HTTP_PROXY=http://squid.puppetlabs.vm:3128',
167 file_line { "XScreenSaver":
169 path => '/root/XScreenSaver'
170 line => "*lock: 10:00:00",
172 encoding => "iso-8859-1",
176 ファイルにUTF-8に対応しない特殊文字が用いられていると、「Invalid byte sequence in UTF-8」(UTF-8で無効なバイト列)というエラーメッセージが表示されます。この場合は、ファイルエンコーディングを決定し、`encoding`属性で指定してください。
178 **Autorequire:** Puppetが管理しているファイルに、管理対象となる行が含まれている場合は、`file_line`リソースと当該ファイルの暗黙的な依存関係が設定されます。
182 パラメータは、別途説明がない限り、すべてオプションです。
186 このパラメータで指定された行の後に、Puppetが正規表現を用いて新規の行を追加します(既存の行が規定の位置に追加されます)。
196 値: 有効なRuby文字エンコードを指定する文字列
200 ##### `ensure`: リソースが存在するかどうかを指定します。
202 値: 'present'、'absent'
210 `path`パラメータにより位置を示されたファイルに追加する行を設定します。
216 ファイル内の既存の行と比較する正規表現を指定します。マッチが見つかった場合、新規の行を追加する代わりに、置き換えられます。
223 ##### `match_for_absence`
225 `ensure => absent`の場合にマッチを適用するかどうかを指定します。`true`に設定してマッチを設定すると、マッチする行が削除されます。`false`に設定すると(デフォルト)、`ensure => absent`の場合にマッチが無視され、代わりに`line`の値が使用されます。`ensure => present`になっている場合は、このパラメータは無視されます。
233 `match`および`after`により複数の行を変更できるかどうかを指定します。`false`に設定すると、file_lineは1つの行のみ置き換えることができますが、複数の行を置き換えようとするとエラーが発生します。`true`に設定すると、file_lineは1つまたは複数の行を置き換えることができます。
242 リソースの名称として使用する名前を指定します。リソースのnamevarをリソースの規定の`title`と異なるものにしたい場合は、`name`で名前を指定します。
252 `line`で指定された行を確保するファイルを指定します。
254 値: 当該ファイルの絶対パスを指定する文字列
258 `match`パラメータとマッチする既存の行をリソースで上書きするかどうかを指定します。`false`に設定すると、`match`パラメータにマッチする行が見つかった場合、その行はファイルに配置されません。
260 `false`に設定すると、`match`パラメータにマッチする行が見つかった場合、その行はファイルに配置されません。
266 ##### `replace_all_matches_not_matching_line`
268 `line`がファイルにすでに存在する場合でも、`match`パラメータに一致するすべての行が置き換えられます。
274 #### `Stdlib::Absolutepath`
276 厳密な絶対パスタイプ。UnixpathタイプおよびWindowspathタイプの異形を使用します。
285 /usr2/username/bin:/usr/local/bin:/usr/bin:.
289 C:\\WINDOWS\\System32
298 #### `Stdlib::Ensure::Service`
300 サービスリソースの使用可能なensure値と一致します。
316 #### `Stdlib::Httpsurl`
318 HTTPS URLに一致します。この一致では、大文字と小文字は区別されません。
331 httds://notquiteright.org`
334 #### `Stdlib::Httpurl`
336 HTTPSとHTTPの両方のURLに一致します。この一致では、大文字と小文字は区別されません。
351 httds://notquiteright.org
356 [RFC5342](https://tools.ietf.org/html/rfc5342)で定義されるMACアドレスに一致します。
358 #### `Stdlib::Unixpath`
360 Unixオペレーティングシステムの絶対パスに一致します。
365 /usr2/username/bin:/usr/local/bin:/usr/bin:
380 #### `Stdlib::Filemode`
382 1から4までの数字とシンボリックファイルモードからなる8進ファイルモードに一致します。
408 #### `Stdlib::Windowspath`
410 Windowsオペレーティングシステムのパスに一致します。
415 C:\\WINDOWS\\System32
422 有効な値: Windowsのファイルパスに一致します。
424 #### `Stdlib::Filesource`
426 Puppetファイルタイプのソースパラメータの有効な値のパスに一致します。
442 完全修飾ドメイン名(FQDN)のパスに一致します。
457 有効なホストに一致します。これには、有効なipv4、ipv6、またはfqdnを含みます。
469 有効な値: IPアドレスまたはドメイン名。
473 有効なTCP/UDPポート番号に一致します。
487 #### `Stdlib::Port::Privileged`
489 有効なTCP/UDP特権ポート(1024未満)に一致します。
503 #### `Stdlib::Port::Unprivileged`
505 有効なTCP/UDP特権ポート(1024以上)に一致します。
520 #### `Stdlib::Base32`
522 有効なbase32文字列のパスに一致します。
536 #### `Stdlib::Base64`
538 有効なbase64文字列のパスに一致します。
543 asdasdASDSADA342386832/746+=
545 asdasdASDSADA34238683274/6+
547 asdasdASDSADA3423868327/46+==
575 2001:0db8:85a3:0000:0000:8a2e:0370:7334
584 #### `Stdlib::Ip_address`
586 有効なIPv4またはIPv6アドレスに一致します。
595 fe80:0000:0000:0000:0204:61ff:fe9d:f156
600 #### `Stdlib::IP::Address`
602 IPv4とIPv6両方のアドレスを含む、任意のIPアドレスに一致します。CIDRフォーマットのIPv4アドレスで使用されるアドレスプレフィックスの有無に関わらず一致します。
607 '127.0.0.1' =~ Stdlib::IP::Address # true
608 '10.1.240.4/24' =~ Stdlib::IP::Address # true
609 '52.10.10.141' =~ Stdlib::IP::Address # true
610 '192.168.1' =~ Stdlib::IP::Address # false
611 'FEDC:BA98:7654:3210:FEDC:BA98:7654:3210' =~ Stdlib::IP::Address # true
612 'FF01:0:0:0:0:0:0:101' =~ Stdlib::IP::Address # true
615 #### `Stdlib::IP::Address::V4`
617 CIDRプレフィックスの有無に関わらず、ドット区切りの4つの10進数で表現されたIPv4アドレスで構成される任意の文字列に一致します。省略形(192.168.1など)には一致しません。省略形はドキュメンテーションが不十分で、サポートにばらつきがあるためです。
622 '127.0.0.1' =~ Stdlib::IP::Address::V4 # true
623 '10.1.240.4/24' =~ Stdlib::IP::Address::V4 # true
624 '192.168.1' =~ Stdlib::IP::Address::V4 # false
625 'FEDC:BA98:7654:3210:FEDC:BA98:7654:3210' =~ Stdlib::IP::Address::V4 # false
626 '12AB::CD30:192.168.0.1' =~ Stdlib::IP::Address::V4 # false
631 #### `Stdlib::IP::Address::V6`
633 アドレスプレフィックスの有無に関わらず、RFC 2373に規定された任意のフォーマットで記述されたIPv6アドレスを構成する任意の文字列に一致します。
638 '127.0.0.1' =~ Stdlib::IP::Address::V6 # false
639 '10.1.240.4/24' =~ Stdlib::IP::Address::V6 # false
640 'FEDC:BA98:7654:3210:FEDC:BA98:7654:3210' =~ Stdlib::IP::Address::V6 # true
641 'FF01:0:0:0:0:0:0:101' =~ Stdlib::IP::Address::V6 # true
642 'FF01::101' =~ Stdlib::IP::Address::V6 # true
647 #### `Stdlib::IP::Address::Nosubnet`
649 `Stdlib::IP::Address`エイリアスと同じものに一致しますが、アドレスプレフィックスを含むアドレスには一致しません(たとえば、'192.168.0.6'には一致しますが、'192.168.0.6/24'には一致しません)。
651 有効な値: サブネットを持たないIPアドレス。
653 #### `Stdlib::IP::Address::V4::CIDR`
655 CIDR形式のIPv4アドレスに一致します。アドレスにアドレスプレフィックスが含まれている場合にのみ一致します(例えば、'192.168.0.6/24'には一致しますが、'192.168.0.6'には一致しません)。
657 有効な値: CIDRが提供されたIPv4アドレス、たとえば'192.186.8.101/105'など。これは、'192.186.8.101'~'192.168.8.105'を含むすべてに一致します。
659 #### `Stdlib::IP::Address::V4::Nosubnet`
661 アドレスプレフィックスを含まないIPv4アドレスに一致します(たとえば、'192.168.0.6'には一致しますが、'192.168.0.6/24'には一致しません)。
663 有効な値: サブネットを持たないIPv4アドレス。
665 #### `Stdlib::IP::Address::V6::Full`
667 [RFC 2373](https://www.ietf.org/rfc/rfc2373.txt)の2.2に規定された「好ましい形式」のIPv6アドレスに一致します。[RFC 2373](https://www.ietf.org/rfc/rfc2373.txt)の2.3に規定されたアドレスプレフィックスの有無に関わらず一致します。
669 #### `Stdlib::IP::Address::V6::Alternate`
671 [RFC 2373](https://www.ietf.org/rfc/rfc2373.txt)の2.2に規定された「代替形式」(最後の2つの16ビット断片をドット区切りの4つの10進数で表現できる)のIPv6アドレスに一致します。[RFC 2373](https://www.ietf.org/rfc/rfc2373.txt)の2.3に規定されたアドレスプレフィックスの有無に関わらず一致します。
673 #### `Stdlib::IP::Address::V6::Compressed`
675 [RFC 2373](https://www.ietf.org/rfc/rfc2373.txt)の2.2に規定された0を圧縮する記法である`::`を含む可能性のあるIPv6アドレスに一致します。[RFC 2373](https://www.ietf.org/rfc/rfc2373.txt)の2.3に規定されたアドレスプレフィックスの有無に関わらず一致します。
677 #### `Stdlib::IP::Address::V6::Nosubnet`
679 `Stdlib::IP::Address::V6::Nosubnet::Full`、`Stdlib::IP::Address::V6::Nosubnet::Alternate`、および`Stdlib::IP::Address::V6::Nosubnet::Compressed`を許可するエイリアス。
681 #### `Stdlib::IP::Address::V6::Nosubnet::Full`
683 [RFC 2373](https://www.ietf.org/rfc/rfc2373.txt)の2.2.1に規定された「好ましい形式」のIPv6アドレスに一致します。[RFC 2373](https://www.ietf.org/rfc/rfc2373.txt)の2.3に規定されたアドレスプレフィックスを持つアドレスには一致しません。
685 #### `Stdlib::IP::Address::V6::Nosubnet::Alternate`
687 [RFC 2373](https://www.ietf.org/rfc/rfc2373.txt)の2.2.1に規定された「代替形式」(最後の2つの16ビット断片をドット区切りの4つの10進数で表現できる)のIPv6アドレスに一致します。[RFC 2373](https://www.ietf.org/rfc/rfc2373.txt)の2.3に規定されたアドレスプレフィックスを持たないアドレスにのみ一致します。
689 #### `Stdlib::IP::Address::V6::Nosubnet::Compressed`
691 [RFC 2373](https://www.ietf.org/rfc/rfc2373.txt)の2.2.2に規定された0を圧縮する記法である`::`を含む可能性のあるIPv6アドレスに一致します。[RFC 2373](https://www.ietf.org/rfc/rfc2373.txt)の2.3に規定されたアドレスプレフィックスを持たないアドレスにのみ一致します。
695 #### `package_provider`
697 Puppetがこのシステムのパッケージ管理に使用するデフォルトのプロバイダを返します。
701 Puppet Enterpriseがインストールされているかどうかを返します。PE 3.x以降のプラットフォームでは何も報告されません。
705 インストールされているPuppet Enterpriseのバージョンを返します。PE 3.x以降のプラットフォームでは何も報告されません。
707 #### `pe_major_version`
709 インストールされているPuppet Enterpriseのメジャーバージョンを返します。PE 3.x以降のプラットフォームでは何も報告されません。
711 #### `pe_minor_version`
713 インストールされているPuppet Enterpriseのマイナーバージョンを返します。PE 3.x以降のプラットフォームでは何も報告されません。
715 #### `pe_patch_version`
717 インストールされているPuppet Enterpriseのパッチバージョンを返します。
721 PuppetまたはPuppet agentが稼働しているノードについて設定されたPuppet vardirの値を返します。
723 #### `puppet_environmentpath`
725 PuppetまたはPuppet agentが稼働しているノードについて設定されたPuppet環境の値を返します。
729 Puppet agentの`server`値を返します。この値は、agentが通信するPuppet masterのホストネームです。
735 ルートのホームディレクトリを決定します。これは、オペレーティングシステムによって異なります。通常は'/root'です。
737 #### `service_provider`
739 Puppetがこのシステムのサービス管理に使用するデフォルトのプロバイダを返します。
745 **非推奨:** この関数は、Puppet 6.0.0で、内蔵の[`abs`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#abs)関数に置き換えられました。
747 数字の絶対値を返します。たとえば、'-34.56'は'34.56'になります。
749 引数: 整数値または浮動小数点値のいずれかの単一の引数。
755 任意のオブジェクトを、そのオブジェクトを含む配列に変換します。空の引数リストは空の配列に変換されます。ハッシュは、キーと値が交互になった配列に変換されます。配列は変換されません。
757 Puppet 5.0.0以降では、タイプシステムを使用してほとんどすべてのデータタイプの新しい値を作成できます。内蔵の[`Array.new`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#conversion-to-array-and-tuple)関数を使用して新しい配列を作成できます。
759 $hsh = {'key' => 42, 'another-key' => 100}
762 `[['key', 42], ['another-key', 100]]`を通知します
764 配列のデータタイプには、"まだ配列でない場合は配列を作成する"という特別なモードもあります。
766 notice(Array({'key' => 42, 'another-key' => 100}, true))
768 `true`フラグはハッシュが配列に変換されないようにするため、`[{'key' => 42, 'another-key' => 100}]`を通知します。
774 任意のオブジェクトをブーリアンに変換します。
776 * 'Y'、'y'、'1'、'T'、't'、'TRUE'、'yes'、'true'といった文字列は`true`を返します。
777 * '0'、'F'、'f'、'N'、'n'、'FALSE'、'no'、'false'といった文字列は`false`を返します。
779 * 0よりも大きい数字(または数字の文字列表現)は`true`を返します。それ以外は`false`を返します。
780 * undef値は`false`を返します。
781 * それ以外はすべて`true`を返します。
783 詳細については、内蔵の[`Boolean.new`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#conversion-to-boolean)を参照してください。
787 #### `assert_private`
789 現在のクラスまたは定義をプライベートとして設定します。現在のモジュール外のクラスまたは定義タイプを呼び出すことはできません。
791 たとえば、クラス`foo::bar`で`assert_private()`がコールされると、クラスがモジュール`foo`の外から呼び出された場合、次のメッセージがアウトプットされます:`Class foo::bar is private`。
793 使用したいエラーメッセージを指定する方法:
796 assert_private("You're not supposed to do that!")
803 文字列とbase64エンコードを相互に変換します。`action` ('encode'、'decode')とプレーンまたは base64でエンコードした`string`、およびオプションで`method` ('default'、'strict'、'urlsafe')が必要です。
805 下位互換性を得るには、`method`を`default`に設定します(指定されていない場合)。
807 > **注:** この関数はRubyクラスの実装にあたり、UTF8との互換性がない可能性があります。互換性を確保するには、Ruby 2.4.0以降でこの関数を使用してください。
809 Puppet 4.8.0以降では、ベース64 でエンコードされた文字列の生成に、`バイナリ`データタイプを使用できます。
811 詳細については、内蔵の[`String.new`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#binary-value-to-string)関数と[`Binary.new`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#creating-a-binary)関数を参照してください。
813 バイナリ(非UTF-8)コンテンツを含むファイルの読み取りについては、内蔵の[`binary_file`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#binary_file)関数を参照してください。
815 # encode a string as if it was binary
816 $encodestring = String(Binary('thestring', '%s'))
817 # decode a Binary assuming it is an UTF-8 String
818 $decodestring = String(Binary("dGhlc3RyaW5n"), "%s")
823 base64('encode', 'hello')
824 base64('encode', 'hello', 'default')
825 # return: "aGVsbG8=\n"
827 base64('encode', 'hello', 'strict')
830 base64('decode', 'aGVsbG8=')
831 base64('decode', 'aGVsbG8=\n')
832 base64('decode', 'aGVsbG8=', 'default')
833 base64('decode', 'aGVsbG8=\n', 'default')
834 base64('decode', 'aGVsbG8=', 'strict')
837 base64('encode', 'https://puppetlabs.com', 'urlsafe')
838 # return: "aHR0cHM6Ly9wdXBwZXRsYWJzLmNvbQ=="
840 base64('decode', 'aHR0cHM6Ly9wdXBwZXRsYWJzLmNvbQ==', 'urlsafe')
841 # return: "https://puppetlabs.com"
848 パスの`basename`を返します。オプションの引数で拡張子が外れます。例:
851 basename('/path/to/a/file.ext') => 'file.ext'
852 basename('relative/path/file.ext') => 'file.ext'
853 basename('/path/to/a/file.ext', '.ext') => 'file'
860 ブーリアンを数字に変換します。以下の値を変換します。
862 * `false`、'f'、'0'、'n'、'no'を0に変換します。
863 * `true`、't'、'1'、'y'、'yes'を1に変換します。
865 引数: インプットとして、単一のブーリアンまたは文字列。
867 Puppet 5.0.0以降では、 タイプシステムを使用しているほとんどすべてのデータタイプに関して値を作成できます。内蔵の[`Numeric.new`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#conversion-to-numeric)、 [`Integer.new`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#conversion-to-integer)、および[`Float.new`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#conversion-to-float)
870 notice(Integer(false)) # Notices 0
871 notice(Float(true)) # Notices 1.0
877 オプションで提供される引数を用いて、ブーリアンを文字列に変換します。オプションの第2および第3の引数は、trueおよびfalseがそれぞれ何に変換されるかを表しています。与えられた引数が1つだけの場合は、ブーリアンから`true`または`false`を含む文字列に変換されます。
882 bool2str(true) => `true`
883 bool2str(true, 'yes', 'no') => 'yes'
884 bool2str(false, 't', 'f') => 'f'
889 Since Puppet 5.0.0, you can create new values for almost any
890 data type using the type system - you can use the built-in
891 [`String.new`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#boolean-to-string)
892 function to convert to String, with many different format options:
894 notice(String(false)) # Notices 'false'
895 notice(String(true)) # Notices 'true'
896 notice(String(false, '%y')) # Notices 'yes'
897 notice(String(true, '%y')) # Notices 'no'
903 **非推奨:**この関数は、Puppet 6.0.0で、内蔵の[`camelcase`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#camelcase)関数に置き換えられました。
905 配列内の1つの文字列またはすべての文字列の大文字と小文字の別をCamelCase(大小文字混在)に変換します。
907 引数: 配列または文字列のいずれか。受け取ったものと同じタイプの引数を返しますが、CamelCaseの形式で返します。
909 *注:* この関数はRubyクラスの実装にあたり、UTF8との互換性がない可能性があります。互換性を確保するには、Ruby 2.4.0以降でこの関数を使用してください。
915 **非推奨:**この関数は、Puppet 6.0.0で、内蔵の[`capitalize`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#capitalize)関数に置き換えられました。
917 文字列または複数文字列の配列の最初の文字を大文字にし、各文字列の残りの文字を小文字にします。
919 引数: インプットとして、単一文字列または配列。*タイプ*: 右辺値
921 *注:* この関数はRubyクラスの実装にあたり、UTF8との互換性がない可能性があります。互換性を確保するには、Ruby 2.4.0以降でこの関数を使用してください。
925 **非推奨:**この関数は、Puppet 6.0.0で、内蔵の[`ceiling`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#ceiling)関数に置き換えられました。
935 **非推奨:**この関数は、Puppet 6.0.0で、内蔵の[`chomp`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#chomp)関数に置き換えられました。
937 文字列または複数文字列の配列の最後から、レコード分離文字を削除します。たとえば、'hello\n'は'hello'になります。
945 **非推奨:**この関数は、Puppet 6.0.0で、内蔵の[`chop`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#chop)関数に置き換えられました。
947 最後の文字を削除した新しい文字列を返します。文字列が'\r\n'で終わる場合は、両方の文字が削除されます。`chop`を空文字列に適用すると、空文字列が返されます。レコード分離文字のみを削除する場合は、`chomp`関数を使用してください。
949 引数: インプットとして、文字列または複数文字列の配列。
955 整数値に基づく分類により、当該領域[Min、X、Max]内で値を維持します(パラメータの順序は関係ありません)。文字列が変換され、数字として比較されます。値の配列は、さらなる処理が可能なリストに平坦化されます。例:
957 * `clamp('24', [575, 187])`は187を返します。
958 * `clamp(16, 88, 661)`は88を返します。
959 * `clamp([4, 3, '99'])`は4を返します。
963 Puppet 6.0.0以降では、内蔵の関数を使用して同じ結果を得ることができます。
965 [$minval, $maxval, $value_to_clamp].sort[1]
971 複数配列のコンテンツを、与えられた最初の配列に追加します。例:
973 * `concat(['1','2','3'],'4')`は['1','2','3','4']を返します。
974 * `concat(['1','2','3'],'4',['5','6','7'])`は['1','2','3','4','5','6','7']を返します。
976 Puppet 4.0以降では、配列の連結とハッシュのマージのために`+`演算子を使い、`<<`演算子を使って追加することができます。
978 ['1','2','3'] + ['4','5','6'] + ['7','8','9'] # returns ['1','2','3','4','5','6','7','8','9']
979 [1, 2, 3] << 4 # returns [1, 2, 3, 4]
980 [1, 2, 3] << [4, 5] # returns [1, 2, 3, [4, 5]]
986 与えられた整数または整数を表す10進数文字列を、指定した基数の文字列に変換します。例:
988 * `convert_base(5, 2)`は'101'になります。
989 * `convert_base('254', '16')`は'fe'になります。
991 Puppet 4.5.0以降では、内蔵の[`String.new`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#integer-to-string)関数を使って、さまざまな形式のオプションでこれを行うことができます。
993 $binary_repr = String(5, '%b') # results in "101"
994 $hex_repr = String(254, '%x') # results in "fe"
995 $hex_repr = String(254, '%#x') # results in "0xfe"
999 配列を最初の引数とオプションの2番目の引数と解釈します。
1000 2番目の引数に等しい配列内の要素の数をカウントします。
1001 配列のみで呼び出された場合は、nil/undef/empty-string以外の要素の数をカウントします。
1003 > **注意**: 等値はRubyメソッドでテストされます。これはRubyが
1004 等値とみなす対象になります。文字列の場合、等値は大文字と小文字を区別します。
1007 [`filter`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#filter) (Puppet 4.0.0以降)および
1008 [`length`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#length) (Puppet 5.5.0以降、それ以前ではstdlib)の各関数の組み合わせを使用してカウントが行われます。
1010 この例では、`undef`でない値のカウントを行う方法を示しています。
1012 notice([42, "hello", undef].filter |$x| { $x =~ NotUndef }.length)
1020 2つ以上のハッシュを再帰的に統合し、その結果得られたハッシュを返します。
1023 $hash1 = {'one' => 1, 'two' => 2, 'three' => { 'four' => 4 } }
1024 $hash2 = {'two' => 'dos', 'three' => { 'five' => 5 } }
1025 $merged_hash = deep_merge($hash1, $hash2)
1031 $merged_hash = { 'one' => 1, 'two' => 'dos', 'three' => { 'four' => 4, 'five' => 5 } }
1034 ハッシュである重複キーが存在する場合は、そうした重複キーが再帰的に統合されます。ハッシュではない重複キーが存在する場合は、最右のハッシュのキーが上位になります。
1038 #### `defined_with_params`
1040 属性のリソースリファレンスとオプションでハッシュを取得します。特定の属性を持つリソースがすでにカタログに追加されている場合は`true`を返します。そうでない場合は`false`を返します。
1047 if ! defined_with_params(User[dan], {'ensure' => 'present' }) {
1048 user { 'dan': ensure => present, }
1056 配列から任意の要素のインスタンスを、文字列からサブストリングを、またはハッシュからキーをすべて削除します。
1060 * `delete(['a','b','c','b'], 'b')`は['a','c']を返します。
1061 * `delete('abracadabra', 'bra')`は'acada'を返します。
1062 * `delete({'a' => 1,'b' => 2,'c' => 3},['b','c'])`は{'a'=> 1}を返します。
1063 * `delete(['ab', 'b'], 'b')`は['ab']を返します。
1065 Puppet 4.0.0以降では、マイナス(`-`)演算子によって、配列から値を削除し、ハッシュからキーを削除します。
1067 ['a', 'b', 'c', 'b'] - 'b'
1068 # would return ['a', 'c']
1070 {'a'=>1,'b'=>2,'c'=>3} - ['b','c'])
1071 # would return {'a' => '1'}
1074 [`regsubst`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#regsubst)関数で、文字列からグローバル削除を実行できます。
1076 'abracadabra'.regsubst(/bra/, '', 'G')
1080 [`filter`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#filter) 関数によって、キーと値との組み合わせに基づき、配列とハッシュからエントリをフィルタリングできます。
1086 決められたインデックス付き値を配列から削除します。
1088 例: `delete_at(['a','b','c'], 1)`は['a','c']を返します。
1091 [`filter`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#filter)関数を使って、これを行うことができます。
1093 ['a', 'b', 'c'].filter |$pos, $val | { $pos != 1 } # returns ['a', 'c']
1094 ['a', 'b', 'c', 'd'].filter |$pos, $val | { $pos % 2 != 0 } # returns ['b', 'd']
1096 あるいは、配列の最初もしくは最後から、または両端から同時に削除したい場合は、スライス演算子`[ ]`を使用します。
1098 $array[0, -1] # すべての値と同じ
1099 $array[2, -1] # 最初の2つの要素を除くすべて
1100 $array[0, -3] # 最後の2つの要素を除くすべて
1102 $array[1, -2] # 最初と最後の要素を除くすべて
1109 提示された正規表現にマッチする任意の要素のインスタンスを、配列またはハッシュからすべて削除します。文字列は1アイテム配列として処理されます。
1111 *注:* この関数はRubyクラスの実装にあたり、UTF8との互換性がない可能性があります。互換性を確保するには、Ruby 2.4.0以降でこの関数を使用してください。
1116 * `delete_regex(['a','b','c','b'], 'b')`は['a','c']を返します。
1117 * `delete_regex({'a' => 1,'b' => 2,'c' => 3},['b','c'])`は{'a'=> 1}を返します。
1118 * `delete_regex(['abf', 'ab', 'ac'], '^ab.*')`は['ac']を返します。
1119 * `delete_regex(['ab', 'b'], 'b')`は['ab']を返します。
1121 Puppet 4.0.0以降では、内蔵の[`filter`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#filter)関数で同等の処理を行います。
1123 ["aaa", "aba", "aca"].filter |$val| { $val !~ /b/ }
1124 # ['aaa', 'aca']を返します
1128 #### `delete_values`
1130 任意の値のインスタンスをハッシュからすべて削除します。
1134 * `delete_values({'a'=>'A','b'=>'B','c'=>'C','B'=>'D'}, 'B')`は{'a'=>'A','c'=>'C','B'=>'D'}を返します。
1136 Puppet 4.0.0以降では、内蔵の[`filter`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#filter)関数で同等の処理を行います。
1138 $array.filter |$val| { $val != 'B' }
1139 $hash.filter |$key, $val| { $val != 'B' }
1143 #### `delete_undef_values`
1145 `undef`値のインスタンスをアレイまたはハッシュからすべて削除します。
1149 * `$hash = delete_undef_values({a=>'A', b=>'', c=>`undef`, d => false})`は{a => 'A', b => '', d => false}を返します。
1151 Puppet 4.0.0以降では、内蔵の[`filter`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#filter)関数で同等の処理を行います。
1153 $array.filter |$val| { $val =~ NotUndef }
1154 $hash.filter |$key, $val| { $val =~ NotUndef }
1160 非推奨警告をプリントし、任意のキーについて警告を一度記録します:
1163 deprecation(key, message)
1168 * キーを指定する文字列: Puppetプロセスの継続期間中にメッセージの数を少なく抑えるために、1つのキーにつき1つのメッセージのみを記録します。
1169 * メッセージを指定する文字列: 記録されるテキスト。
1173 **`deprecation`に影響を与える設定**
1175 Puppetの他の設定は、stdlibの`deprecation`関数に影響を与えます。
1177 * [`disable_warnings`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/configuration.html#disablewarnings)
1178 * [`max_deprecations`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/configuration.html#maxdeprecations)
1179 * [`strict`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/configuration.html#strict):
1181 * `error`: 非推奨メッセージにより、ただちに機能しなくなります。
1182 * `off`: メッセージがアウトプットされません。
1183 * `warning`: すべての警告を記録します。これがデフォルト設定です。
1185 * 環境変数`STDLIB_LOG_DEPRECATIONS`
1187 非推奨警告を記録するかどうかを指定します。これは特に、自動テストの際、移行の準備ができる前にログに情報が氾濫するのを避けるうえで役立ちます。
1189 この変数はブーリアンで、以下の効果があります:
1192 * `false`: 警告は記録されません。
1193 * 値を設定しない場合: Puppet 4は警告を出しますが、Puppet 3は出しません。
1197 2つの配列の間の差異を返します。返される配列はオリジナル配列のコピーで、第2の配列にも見られるアイテムがあれば、それが取り除かれます。
1201 * `difference(["a","b","c"],["b","c","d"])`は["a"]を返します。
1203 Puppet 4以降では、Puppet言語のマイナス(`-`)演算子は同じことを行います。
1205 ['a', 'b', 'c'] - ['b', 'c', 'd']
1212 **非推奨:**この関数は、Puppet 4.5.0で、内蔵の[`dig`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#dig)関数に置き換えられました。下位互換性を得るには、[`dig44()`](#dig44)を使用するか、新しいバージョンを使用してください。
1214 パスを含むキー配列を通じて、複数レイヤーのハッシュおよびアレイ内の値を探します。この関数は各パスコンポーネントにより構造内を移動し、パスの最後で値を返すよう試みます。
1216 この関数では、必要とされるパス引数に加え、デフォルトの引数を使用できます。パスが正しくない場合や、値が見つからない場合、その他のエラーが生じた場合は、デフォルトの引数を返します。
1229 $value = dig($data, ['a', 'b', 2])
1232 # with all possible options
1233 $value = dig($data, ['a', 'b', 2], 'not_found')
1236 # using the default value
1237 $value = dig($data, ['a', 'b', 'c', 'd'], 'not_found')
1238 # $value = 'not_found'
1241 1. **$data** 取り扱うデータ構造。
1242 2. **['a', 'b', 2]** パス配列。
1243 3. **'not_found'** デフォルト値。何も見つからない場合に返されます。
1251 パスを含むキー配列を通じて、複数レイヤーのハッシュおよびアレイ内の値を探します。この関数は各パスコンポーネントにより構造内を移動し、パスの最後で値を返すよう試みます。
1253 この関数では、必要とされるパス引数に加え、デフォルトの引数を使用できます。パスが正しくない場合や、値が見つからない場合、その他のエラーが生じた場合は、デフォルトの引数を返します。
1266 $value = dig44($data, ['a', 'b', 2])
1269 # with all possible options
1270 $value = dig44($data, ['a', 'b', 2], 'not_found')
1273 # using the default value
1274 $value = dig44($data, ['a', 'b', 'c', 'd'], 'not_found')
1275 # $value = 'not_found'
1280 1. **$data** 取り扱うデータ構造。
1281 2. **['a', 'b', 2]** パス配列。
1282 3. **'not_found'** デフォルト値。何も見つからない場合に返されます。
1283 (オプション、デフォルトは`undef`)
1287 パスの`dirname`を返します。たとえば、`dirname('/path/to/a/file.ext')`は'/path/to/a'を返します。
1293 与えられた文字列のUnixバージョンを返します。クロスプラットフォームテンプレートでファイルリソースを使用する場合に非常に役立ちます。
1296 file { $config_file:
1298 content => dos2unix(template('my_module/settings.conf.erb')),
1302 [unix2dos](#unix2dos)も参照してください。
1308 **非推奨:**この関数は、Puppet 5.5.0で、内蔵の[`downcase`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#downcase)関数に置き換えられました。
1310 配列内の1つの文字列またはすべての文字列の大文字と小文字の別を、小文字に変換します。
1312 *注:* この関数はRubyクラスの実装にあたり、UTF8との互換性がない可能性があります。互換性を確保するには、Ruby 2.4.0以降でこの関数を使用してください。
1318 **非推奨:**この関数は、Puppet 5.5.0で、内蔵の[`empty`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#empty)関数に置き換えられました。
1320 引数が要素を含まない配列かハッシュ、または空文字列である場合に、`true`を返します。引数が数値の場合に`false`を返します。
1326 IPアドレスの配列を取得し、ipv6アドレスを大括弧でくくります。
1330 #### `ensure_packages`
1332 配列またはハッシュ内のパッケージのリストを取得し、すでに存在しない場合にのみ、それらをインストールします。オプションで、ハッシュを第2のパラメータとして取得し、第3の引数として`ensure_resource()`または `ensure_resources()`関数に渡します。
1339 ensure_packages(['ksh','openssl'], {'ensure' => 'present'})
1345 ensure_packages({'ksh' => { ensure => '20120801-1' } , 'mypackage' => { source => '/tmp/myrpm-1.0.0.x86_64.rpm', provider => "rpm" }}, {'ensure' => 'present'})
1348 #### `ensure_resource`
1350 リソースタイプ、タイトル、リソースを記述する属性のハッシュを取得します。
1358 この例では、すでに存在しない場合にのみリソースが作成されます:
1360 `ensure_resource('user', 'dan', {'ensure' => 'present' })`
1362 リソースがすでに存在しているものの、指定されたパラメータとマッチしない場合は、リソースの再作成が試みられ、重複リソース定義エラーにつながります。
1364 リソースの配列を提示することも可能です。それぞれのリソースは、すでに存在しない場合に、指定のタイプおよびパラメータにより作成されます。
1366 `ensure_resource('user', ['dan','alex'], {'ensure' => 'present'})`
1370 #### `ensure_resources`
1372 ハッシュからリソース宣言を作成しますが、すでに宣言されているリソースとは対立しません。
1374 リソースタイプ、タイトル、リソースを記述する属性のハッシュを指定します。
1382 ensure_resources($user)
1385 リソースのハッシュを提示します。リストにあるリソースは、すでに存在しない場合に、指定のタイプおよびパラメータにより作成されます。
1387 ensure_resources('user', {'dan' => { gid => 'mygroup', uid => '600' } , 'alex' => { gid => 'mygroup' }}, {'ensure' => 'present'})
1401 ensure_resources('user', hiera_hash('userlist'), {'ensure' => 'present'})
1406 指定されたfactの値を返します。構造化されたfactを参照する場合にドット表記を使用することができます。指定されたfactが存在しない場合は、Undefを返します。
1413 fact('os.architecture')
1419 $first_processor = fact('processors.models.0')
1420 $second_processor = fact('processors.models.1')
1426 fact('vmware."VRA.version"')
1431 **非推奨:**この関数は、Puppet 5.5.0で、内蔵の[`flatten`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#flatten)関数に置き換えられました。
1433 ネストの深いアレイを平坦化し、結果として単一のフラット配列を返します。
1435 たとえば、`flatten(['a', ['b', ['c']]])`は['a','b','c']を返します。
1441 **非推奨:**この関数は、Puppet 5.5.0で、内蔵の[`floor`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#floor)関数に置き換えられました。
1449 #### `fqdn_rand_string`
1451 ランダムな英数字文字列を生成します。`$fqdn` factとオプションのシードを組み合わせると、反復的な無作為抽出が可能です。オプションで、この関数に使用する文字セットを指定することもできます(デフォルトは英数字)。
1456 fqdn_rand_string(LENGTH, [CHARSET], [SEED])
1462 fqdn_rand_string(10)
1463 fqdn_rand_string(10, 'ABCDEF!@#$%^')
1464 fqdn_rand_string(10, '', 'custom seed')
1470 * オプションで、文字セットを指定する文字列。
1471 * オプションで、反復的な無作為抽出を可能にするシードを指定する文字列。
1477 配列と文字列をランダムな回数で回転させます。`$fqdn` factとオプションのシードを組み合わせると、反復的な無作為抽出が可能です。
1482 fqdn_rotate(VALUE, [SEED])
1488 fqdn_rotate(['a', 'b', 'c', 'd'])
1490 fqdn_rotate([1, 2, 3], 'custom seed')
1497 DNSネームスペースのFQDN文字列をもとに、[RFC 4122](https://tools.ietf.org/html/rfc4122)有効バージョン5 UUIDを返します:
1499 * fqdn_uuid('puppetlabs.com')は'9c70320f-6815-5fc5-ab0f-debe68bf764c'を返します。
1500 * fqdn_uuid('google.com')は'64ee70a4-8cc1-5d25-abf2-dea6c79a09c8'を返します。
1504 #### `get_module_path`
1506 現在の環境について、指定されたモジュールの絶対パスを返します。
1509 $module_path = get_module_path('stdlib')
1512 Puppet 5.4.0以降では、内蔵の [`module_directory`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#module_directory)関数は同じことを行い、複数の値または配列が与えられている場合、最初に見つかったモジュールへのパスを返します。
1519 引数: リソースリファレンスおよびパラメータの名前。
1521 > 注意: ユーザ定義のリソースタイプは遅れて評価されます。
1526 # define a resource type with a parameter
1527 define example_resource($param) {
1530 # declare an instance of that type
1531 example_resource { "example_resource_instance":
1532 param => "'the value we are getting in this example''"
1535 # Because of order of evaluation, a second definition is needed
1536 # that will be evaluated after the first resource has been declared
1538 define example_get_param {
1539 # This will notice the value of the parameter
1540 notice(getparam(Example_resource["example_resource_instance"], "param"))
1543 # Declare an instance of the second resource type - this will call notice
1544 example_get_param { 'show_notify': }
1549 Puppet 4.0.0以降では、データタイプ
1550 と[ ]演算子を使用してパラメータ値を取得できます。次の例は、getparam()の呼び出しと同じです。
1553 Example_resource['example_resource_instance']['param']
1557 **非推奨:** この関数は、Puppet 6.0.0で、内蔵の[`getvar`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#getvar)
1558 関数に置き換えられました。新しいバージョンでも、構造化された値への掘り下げがサポートされます。
1560 リモートネームスペースの変数を調べます。
1565 $foo = getvar('site::data::foo')
1566 # $foo = $site::data::fooと同等
1569 この関数は、ネームスペースそのものが文字列に保存されている場合に役立ちます:
1572 $datalocation = 'site::data'
1573 $bar = getvar("${datalocation}::bar")
1574 # Equivalent to $bar = $site::data::bar
1581 パスパターンに一致するパスの文字列配列を返します。
1583 引数: パスパターンを指定する文字列または文字列配列。
1586 $confs = glob(['/etc/**/*.conf', '/opt/**/*.conf'])
1593 配列内を検索し、提示された正規表現に一致する要素を返します。
1595 たとえば、`grep(['aaa','bbb','ccc','aaaddd'], 'aaa')`は['aaa','aaaddd']を返します。
1597 Puppet 4.0.0以降では、内蔵の[`filter`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#filter)関数は同じことを行います。正規表現とは対照的に、どのロジックでもフィルタリングに使用できます。
1599 ['aaa', 'bbb', 'ccc', 'aaaddd']. filter |$x| { $x =~ 'aaa' }
1603 #### `has_interface_with`
1605 種類および値に基づきブーリアンを返します:
1615 has_interface_with("macaddress", "x:x:x:x:x:x")
1616 has_interface_with("ipaddress", "127.0.0.1") => true
1619 種類が提示されていない場合は、インターフェースの有無が確認されます:
1622 has_interface_with("lo") => true
1627 #### `has_ip_address`
1629 一部のインターフェース上で、リクエストされたIPアドレスがクライアントに存在する場合は`true`を返します。この関数は`interfaces` factで反復され、`ipaddress_IFACE` factsをチェックし、簡単な文字列比較を実行します。
1635 #### `has_ip_network`
1637 リクエストされたネットワーク内でIPアドレスがクライアントに存在する場合は`true`を返します。この関数は`interfaces` factで反復され、 `network_IFACE` factsをチェックし、簡単な文字列比較を実行します。
1644 **非推奨:** この関数は、内蔵の`in`演算子に置き換えられました。
1646 ハッシュに特定のキー値があるかどうかを判定します。
1651 $my_hash = {'key_one' => 'value_one'}
1652 if has_key($my_hash, 'key_two') {
1653 notice('we will not reach here')
1655 if has_key($my_hash, 'key_one') {
1656 notice('this will be printed')
1660 Puppet 4.0.0以降では、これは、Puppet言語において、次の同等の式を用いて実現できます。
1662 $my_hash = {'key_one' => 'value_one'}
1663 if 'key_one' in $my_hash {
1664 notice('this will be printed')
1671 **非推奨:** この関数は、ほとんどすべてのデータタイプの新しい値を作成する内蔵の機能に置き換えられました。
1672 Puppetに内蔵の[`Hash.new`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#conversion-to-hash-and-struct)関数を参照してください。
1676 例えば(非推奨)、`hash(['a',1,'b',2,'c',3])`は、 {'a'=>1,'b'=>2,'c'=>3}を返します。
1678 例えば(内蔵)、`Hash(['a',1,'b',2,'c',3])`は、{'a'=>1,'b'=>2,'c'=>3}を返します。
1686 たとえば、`intersection(["a","b","c"],["b","c","d"])`は["b","c"]を返します。
1692 ブーリアンチェックにより、変数が任意のデータタイプのものかどうかを判定します。これは`=~`タイプチェックに相当します。この関数はPuppet 4と、"future"パーサーを備えたPuppet 3でのみ使用できます。
1699 if $foo.is_a(Integer) {
1702 if $bar.is_a(Array) {
1705 if $baz.is_a(String) {
1710 * タイプに関する詳細は、[Puppetタイプシステム](https://puppet.com/docs/puppet/latest/lang_data.html)を参照してください。
1711 * 値のタイプを特定する各種の方法については、[`assert_type()`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#asserttype)関数を参照してください。
1713 #### `is_absolute_path`
1715 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
1717 与えられたパスが絶対パスである場合に`true`を返します。
1723 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
1725 この関数に渡された変数が配列である場合に`true`を返します。
1731 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
1733 この関数に渡された変数がブーリアンである場合に`true`を返します。
1737 #### `is_domain_name`
1739 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
1741 この関数に渡された文字列が構文的に正しいドメイン名である場合に`true`を返します。
1745 #### `is_email_address`
1747 この関数に渡された文字列が有効なメールアドレスである場合にtrueを返します。
1754 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
1756 この関数に渡された変数がフロート型である場合に`true`を返します。
1760 #### `is_function_available`
1762 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
1764 文字列を引数として受け入れ、Puppetランタイムがその名前を用いて関数にアクセスできるかどうかを判定します。関数が存在する場合は`true`、存在しない場合は`false`を返します。
1770 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
1772 この関数に渡された変数がハッシュである場合に`true`を返します。
1778 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
1780 この文字列に返された変数が整数である場合に`true`を返します。
1784 #### `is_ip_address`
1786 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
1788 この関数に渡された文字列が有効なIPアドレスである場合に`true`を返します。
1792 #### `is_ipv6_address`
1794 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
1796 この関数に渡された文字列が有効なIPv6アドレスである場合に`true`を返します。
1800 #### `is_ipv4_address`
1802 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
1804 この関数に渡された文字列が有効なIPv4アドレスである場合に`true`を返します。
1808 #### `is_mac_address`
1810 この関数に渡された文字列が有効なMACアドレスである場合に`true`を返します。
1816 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
1818 この関数に渡された変数が数字である場合に`true`を返します。
1824 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
1826 この関数に渡された変数が文字列である場合に`true`を返します。
1832 **非推奨:** この関数は、Puppet 5.5.0で、内蔵の[`join`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#join)関数に置き換えられました。
1834 区切り文字を用いて、配列を文字列に結合します。たとえば、`join(['a','b','c'], ",")`は"a,b,c"になります。
1838 #### `join_keys_to_values`
1840 区切り文字を用いて、ハッシュの各キーをそのキーに対応する値と結合し、結果を文字列として返します。
1842 値が配列の場合は、キーは各要素の前に置かれます。返される値は、平坦化した配列になります。
1844 たとえば、`join_keys_to_values({'a'=>1,'b'=>[2,3]}, " is ")`は["a is 1","b is 2","b is 3"]になります。
1846 Puppet 5.0.0以降では、書式の制御が強化されています(インデントや改行、配列とハッシュエントリ、ハッシュエントリのキー/値の間の区切り、配列における値の個々の
1847 書式など)。内蔵の[`String.new`](https://docs.puppet.com/puppet/latest/function.html#conversion-to-string)関数、および`配列`と`ハッシュ`の書式設定オプションを参照してください。
1853 **非推奨:** この関数は、Puppet 5.5.0で、内蔵の[`keys`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#keys)関数に置き換えられました。
1861 **非推奨:** この関数は、Puppet 5.5.0で、内蔵の[`length`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#length)関数に置き換えられました。
1863 与えられた文字列、配列、ハッシュの長さを返します。廃止された`size()`関数に代わるものです。
1869 配列、文字列、ハッシュを含むYAMLファイルをロードし、対応するネイティブデータタイプでデータを返します。
1874 $myhash = loadyaml('/etc/puppet/data/myhash.yaml')
1877 第2のパラメータは、ファイルが見つからなかった場合、または構文解析できなかった場合に返されます。
1882 $myhash = loadyaml('no-file.yaml', {'default'=>'value'})
1889 配列、文字列、ハッシュを含むJSONファイルをロードし、対応するネイティブデータタイプでデータを返します。
1893 最初のパラメータは、絶対ファイルパスまたはURLです。
1896 $myhash = loadjson('/etc/puppet/data/myhash.json')
1899 第2のパラメータは、ファイルが見つからなかった場合、または構文解析できなかった場合に返されます。
1904 $myhash = loadjson('no-file.json', {'default'=>'value'})
1909 #### `load_module_metadata`
1911 ターゲットモジュールのmetadata.jsonをロードします。モジュールのバージョンや、モジュールの動的サポートに関するオーサーシップの判定に使用できます。
1914 $metadata = load_module_metadata('archive')
1915 notify { $metadata['author']: }
1918 モジュールのメタデータファイルが存在しない場合、カタログコンパイルに失敗します。これを避ける方法は、以下のとおりです:
1921 $metadata = load_module_metadata('mysql', true)
1922 if empty($metadata) {
1923 notify { "このモジュールにはmetadata.jsonファイルがありません。": }
1931 **非推奨:** この関数は、Puppet 6.0.0で、内蔵の[`lstrip`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#lstrip) 関数に置き換えられました。
1939 **非推奨:** この関数は、Puppet 6.0.0で、内蔵の[`max`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#max) 関数に置き換えられました。
1941 すべての引数の最大値を返します。少なくとも1つの引数が必要です。
1949 変数が配列の構成要素かどうかを判定します。変数には文字列、配列、fixnumが使用できます。
1951 たとえば、`member(['a','b'], 'b')`および`member(['a','b','c'], ['b','c'])`は`true`を返し、`member(['a','b'], 'c')`および`member(['a','b','c'], ['c','d'])`は`false`を返します。
1953 *注*: この関数は、ネスト化した配列には対応していません。最初の引数にネスト化した配列が含まれている場合は、再帰的処理は行われません。
1955 Puppet 4.0.0以降では、Puppet言語において同じことを実行できます。値が単一の場合には、
1958 'a' in ['a', 'b'] # true
1960 また、配列の場合には、`-`演算子を使用してdiffを計算します。
1962 ['d', 'b'] - ['a', 'b', 'c'] == [] # 'd'が減算されないため、false
1963 ['a', 'b'] - ['a', 'b', 'c'] == [] # 'a'と'b'の両方が減算されるため、true
1965 また、Puppet 5.2.0以降では、配列やハッシュの内容をテストする一般的な形式は、内蔵されている[`any`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#any)および[`all`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#all)の各関数を使用することです。
1971 2つ以上のハッシュを統合し、その結果得られたハッシュを返します。
1976 $hash1 = {'one' => 1, 'two' => 2}
1977 $hash2 = {'two' => 'dos', 'three' => 'tres'}
1978 $merged_hash = merge($hash1, $hash2)
1979 # The resulting hash is equivalent to:
1980 # $merged_hash = {'one' => 1, 'two' => 'dos', 'three' => 'tres'}
1983 重複キーが存在する場合は、最右のハッシュのキーが上位になります。
1985 Puppet 4.0.0以降では、+ 演算子を使用して同じマージを実行することができます。
1987 $merged_hash = $hash1 + $hash2
1993 **非推奨:** この関数は、Puppet 6.0.0で、内蔵の[`min`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#min)関数に置き換えられました。
1995 すべての引数の最小値を返します。少なくとも1つの引数が必要です。
2003 数字または数字の文字列表現を正当なブーリアンに変換します。0または非数字は`false`になります。0より大きい数字は`true`になります。
2005 Puppet 5.0.0以降では、タイプシステムを使用して同じことが行えます。
2006 利用可能な多くのタイプ変換については、Puppetの[`Boolean.new`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#conversion-to-boolean)
2016 JSONの文字列を正確なPuppet構造に変換します(ハッシュ、配列、文字列、整数、またはそれらの組み合わせとして)。
2019 * 第1の引数として、変換されるJSON文字列。
2020 * オプションで、第2のエラーとして、変換に失敗した場合に返される結果。
2026 YAMLの文字列を正確なPuppet構造に変換します。
2029 * 第1の引数として、変換されるYAML文字列。
2030 * オプションで、第2のエラーとして、変換に失敗した場合に返される結果。
2036 値のリストから、未定義または空文字列ではない最初の値を返します。引数から任意の数字をとり、すべての値が未定義または空の場合はエラーが生じます。
2039 $real_jenkins_version = pick($::jenkins_version, '1.449')
2046 値のリストにある最初の値を返します。`pick()`関数とは異なり、`pick_default()`は、すべての引数が空の場合も失敗にはなりません。そのため、デフォルトとして空の値を使用できます。
2052 配列のすべての要素、またはハッシュのキーに接頭辞を適用します。
2056 * `prefix(['a','b','c'], 'p')`は['pa','pb','pc']を返します。
2057 * `prefix({'a'=>'b','b'=>'c','c'=>'d'}, 'p')`は{'pa'=>'b','pb'=>'c','pc'=>'d'}を返します。
2059 Puppet 4.0.0以降では、内蔵の[`map`](https://docs.puppet.com/puppet/latest/function.html#map)関数を使用して配列の値を変更します。
2062 ['a', 'b', 'c'].map |$x| { "p${x}" }
2068 現在のスコープオブジェクトでpryデバッグセッションを起動します。コンパイル中の特定ポイントにおけるマニフェストコードのデバッグに役立ちます。`puppet apply`の実行中またはフォアグラウンドでPuppet masterを実行しているときにのみ使用する必要があります。PuppetのRubyGemsに`pry` gemがインストールされている必要があります。
2076 pryセッションで役立つコマンドは以下のとおりです:
2078 * `catalog`を実行すると、現在カタログをコンパイルしているコンテンツを見られます。
2079 * `cd catalog`および`ls`を実行すると、カタログメソッドおよびインスタンス変数を見られます。
2080 * `@resource_table`を実行すると、現在のカタログリソーステーブルを見られます。
2084 crypt関数を用いてパスワードをハッシュします。ほとんどのPOSIXシステムで使えるハッシュを提供します。
2086 この関数の最初の引数は、ハッシュするパスワードです。`undef`または空文字列の場合は、この関数により`undef`が返されます。
2088 この関数の第2の引数は、使用するハッシュのタイプです。適切なcrypt(3)ハッシュ指定子に変換されます。有効なハッシュタイプは以下のとおりです:
2091 |---------------------|---------|
2096 この関数の第3の引数は、使用するソルトです。
2098 この関数は、Puppet masterのcrypt(3)実装を使用しています。お使いの環境に複数の異なるオペレーティングシステムが含まれている場合は、この関数を使用する前に、互換性があることを確認してください。
2102 *注:* この関数はRubyクラスの実装にあたり、UTF8との互換性がない可能性があります。互換性を確保するには、Ruby 2.4.0以降でこの関数を使用してください。
2106 '(start, stop)'の形式で与えられた場合に、領域を配列として外挿します。たとえば、`range("0", "9")`は[0,1,2,3,4,5,6,7,8,9]を返します。ゼロパディングされた文字列は、自動的に整数に変換されます。したがって、`range("00", "09")`は[0,1,2,3,4,5,6,7,8,9]を返します。
2110 * `range("a", "c")`は、["a","b","c"]を返します。
2111 * `range("host01", "host10")`は、["host01", "host02", ..., "host09", "host10"]を返します。
2113 末尾のゼロを明示的に含める必要があります。そうでないと、下層のRuby関数が適切に機能しません。
2115 第3の引数を渡すと、生成された領域がその間隔で刻まれます。例:
2117 * `range("0", "9", "2")`は["0","2","4","6","8"]を返します。
2119 > 注意: Puppet言語では、タイプシステムを使用して、`整数`と`フロート`の範囲をサポートしています。これらは、指定された回数の反復に適しています。
2121 値のスキップについては、Puppetに内蔵の[`step`](https://docs.puppet.com/puppet/latest/function.html#step)関数を参照してください。
2123 整数[0, 9]。それぞれの|$x| { notice($x) } #は、0, 1, 2, ... 9を通知します。
2129 文字列または文字列の配列を正規表現エスケープします。インプットとして、単一の文字列または配列のいずれかが必要です。
2135 配列を検索し、提示された正規表現に一致する要素をすべてリジェクトします。
2137 たとえば、`reject(['aaa','bbb','ccc','aaaddd'], 'aaa')`は['bbb','ccc']を返します。
2139 Puppet 4.0.0以降では、Puppetに内蔵の[`filter`](https://docs.puppet.com/puppet/latest/function.html#filter)関数にも同じことが当てはまります。
2140 stdlibの`reject`関数に相当します。
2142 ['aaa','bbb','ccc','aaaddd'].filter |$x| { $x !~ /aaa/ }
2150 > *注意*: Puppetでは、内蔵の[`reverse_each`](https://docs.puppet.com/puppet/latest/function.html#reverse_each)関数を使って同じことが行えます。
2155 **非推奨:**この関数は、Puppet 5.5.0で、内蔵の[`round`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#round)関数に置き換えられました。
2163 **非推奨:**この関数は、Puppet 5.5.0で、内蔵の[`rstrip`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#`rstrip`)関数に置き換えられました。
2171 整数の最大値と文字列のシード値を取り、最大値よりも小さい反復可能かつランダムな整数を返します。`fqdn_rand`と同様ですが、シードにノード固有のデータが追加されません。
2175 #### `seeded_rand_string`
2177 (シード値に基づいて)一貫性のあるランダムな文字列を生成します。異なるホストに一致するパスワードを生成する場合に便利です。
2181 文字列をエスケープし、Bourneシェルコマンドラインで安全に使用できるようにします。得られる文字列はクォートなしで使用する必要があり、ダブルクォートまたはシングルクォートでの使用は意図されていません。この関数は、Rubyの`Shellwords.shellescape()`関数と同様に挙動します。[Rubyドキュメント](http://ruby-doc.org/stdlib-2.3.0/libdoc/shellwords/rdoc/Shellwords.html#method-c-shellescape)を参照してください。
2186 shell_escape('foo b"ar') => 'foo\ b\"ar'
2193 与えられた文字列の配列からコマンドライン文字列を構築します。各配列アイテムが、Bourneシェルで使用できるようにエスケープされます。その後、すべてのアイテムがまとめられ、間にシングルスペースが配されます。この関数は、Rubyの`Shellwords.shelljoin()`関数と同様に挙動します。[Rubyドキュメント](http://ruby-doc.org/stdlib-2.3.0/libdoc/shellwords/rdoc/Shellwords.html#method-c-shelljoin)を参照してください。
2198 shell_join(['foo bar', 'ba"z']) => 'foo\ bar ba\"z'
2205 文字列をトークンの配列に分割します。この関数は、Rubyの`Shellwords.shellsplit()`関数と同様に挙動します。[Rubyドキュメント](http://ruby-doc.org/stdlib-2.3.0/libdoc/shellwords/rdoc/Shellwords.html#method-c-shellsplit)を参照してください。
2210 shell_split('foo\ bar ba\"z') => ['foo bar', 'ba"z']
2217 文字列または配列の順序をランダム化します。
2223 **非推奨:** この関数は、Puppet 6.0.0で、内蔵の[`size`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#size) 関数に置き換えられました(`サイズ`は、`長さ`のエイリアスです)。
2225 文字列、配列、ハッシュの要素数を返します。この関数は、今後のリリースでは廃止されます。Puppet 4では、`length`関数を使用してください。
2231 **非推奨:** Puppet 4.10.10および5.3.4では、内蔵の[`sprintf`](https://docs.puppet.com/puppet/latest/function.html#sprintf)関数を使って同じ機能を達成できます。この関数は、今後のリリースでは削除されます。
2233 名前が指定されたテキストのリファレンスでprintfスタイルのフォーマットを実行します。
2235 最初のパラメータは、ハッシュ内での残りのパラメータのフォーマット方法を記述するフォーマット文字列です。詳細については、Rubyの[`Kernel::sprintf`](https://ruby-doc.org/core-2.4.2/Kernel.html#method-i-sprintf)機能のマニュアルを参照してください。
2240 $output = sprintf_hash('String: %<foo>s / number converted to binary: %<number>b',
2241 { 'foo' => 'a string', 'number' => 5 })
2242 # $output = 'String: a string / number converted to binary: 101'
2249 **非推奨:**この関数は、Puppet 5.5.0で、内蔵の[`sort`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#sort)関数に置き換えられました。
2255 >*注:* この関数はRubyクラスの実装にあたり、UTF8との互換性がない可能性があります。互換性を確保するには、Ruby 2.4.0以降でこの関数を使用してください。
2259 文字列内の連続した繰り返し('aaaa'など)を単一文字に置き換え、新たな文字列を返します。
2265 特定の文字列をブーリアンに変換します。値'1'、'true'、't'、'y'、'yes'を含む文字列は`true`に変換されます。値'0'、'false'、'f'、'n'、'no'を含む文字列、および空文字列または未定義文字列は`false`に変換されます。その他の値の場合、エラーが生じます。このチェックでは、大文字と小文字は区別されません。
2267 Puppet 5.0.0以降では、タイプシステムを使用して同じことが行えます。
2268 利用可能な多くのタイプ変換については、Puppetの[`Boolean.new`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#conversion-to-boolean)
2271 Boolean('false'), Boolean('n'), Boolean('no') # すべてfalse
2272 Boolean('true'), Boolean('y'), Boolean('yes') # すべてtrue
2276 #### `str2saltedsha512`
2278 OS Xバージョン10.7以上で使用されるソルト付きSHA512パスワードハッシュに文字列を変換します。hexバージョンのソルト付きSHA512パスワードハッシュを返します。これは、有効なパスワード属性としてPuppetマニフェストに挿入することができます。
2282 >*注:* この関数はRubyクラスの実装にあたり、UTF8との互換性がない可能性があります。互換性を確保するには、Ruby 2.4.0以降でこの関数を使用してください。
2286 **非推奨:**この関数は、Puppet 5.5.0で、内蔵の[`strftime`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#`strftime`)関数に置き換えられました。
2290 たとえば、`strftime("%s")`はUnixエポックからの経過時間を返し、`strftime("%Y-%m-%d")`は日付を返します。
2292 引数: `strftime`フォーマットで時間を指定する文字列。詳細については、Ruby [strftime](https://ruby-doc.org/core-2.1.9/Time.html#method-i-strftime)ドキュメントを参照してください。
2296 >*注:* この関数はRubyクラスの実装にあたり、UTF8との互換性がない可能性があります。互換性を確保するには、Ruby 2.4.0以降でこの関数を使用してください。
2300 * `%a`: 曜日の名称の短縮形('Sun')
2301 * `%A`: 曜日の完全な名称('Sunday')
2302 * `%b`: 月の名称の短縮形('Jan')
2303 * `%B`: 月の完全な名称('January')
2304 * `%c`: 推奨される地域の日付および時刻の表現
2305 * `%C`: 世紀(2009年であれば20)
2306 * `%d`: その月の日(01..31)
2307 * `%D`: 日付(%m/%d/%y)
2308 * `%e`: その月の日、1桁の場合は半角空白で埋める( 1..31)
2309 * `%F`: %Y-%m-%d(ISO 8601の日付フォーマット)と同等
2311 * `%H`: 24時間制の時(00..23)
2312 * `%I`: 12時間制の時(01..12)
2313 * `%j`: 年中の通算日(001..366)
2314 * `%k`: 24時間制の時、1桁の場合は半角空白で埋める( 0..23)
2315 * `%l`: 12時間制の時、1桁の場合は半角空白で埋める( 0..12)
2316 * `%L`: ミリ秒(000..999)
2317 * `%m`: その年の月(01..12)
2320 * `%N`: 秒の小数点以下の桁、デフォルトは9桁(ナノ秒)
2324 * `%p`: 午前または午後('AM'または'PM')
2325 * `%P`: 午前または午後('am'または'pm')
2326 * `%r`: 12時間制の時刻(%I:%M:%S %pと同等)
2327 * `%R`: 24時間制の時刻(%H:%M)
2328 * `%s`: Unixエポック、1970-01-01 00:00:00 UTCからの経過秒
2331 * `%T`: 24時間制の時刻(%H:%M:%S)
2332 * `%u`: 月曜日を1とした、曜日の数値表現(1..7)
2333 * `%U`: 最初の日曜日を第1週の始まりとした、現在の週を表す数(00..53)
2334 * `%v`: VMS形式の日付(%e-%b-%Y)
2335 * `%V`: ISO 8601形式の暦週(01..53)
2336 * `%W`: 最初の月曜日を第1週の始まりとした、現在の週を表す数(00..53)
2337 * `%w`: 曜日(日曜が0、0..6)
2338 * `%x`: 推奨される日付のみの表現、時刻はなし
2339 * `%X`: 推奨される時刻のみの表現、日付はなし
2340 * `%y`: 世紀なしの年(00..99)
2342 * `%z`: タイムゾーン、UTCからのオフセット(+0900など)
2348 **非推奨:**この関数は、Puppet 5.5.0で、内蔵の[`strip`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#`strip`)関数に置き換えられました。
2350 1つの文字列、または配列内のすべての文字列から、冒頭および末尾の空白を削除します。たとえば、`strip(" aaa ")`は"aaa"になります。
2356 配列のすべての要素、またはハッシュのすべてのキーに接尾辞を適用します。
2360 * `suffix(['a','b','c'], 'p')`は['ap','bp','cp']を返します。
2361 * `suffix({'a'=>'b','b'=>'c','c'=>'d'}, 'p')`は{'ap'=>'b','bp'=>'c','cp'=>'d'}を返します。
2363 Puppet 4.0.0以降では、内蔵の[`map`](https://docs.puppet.com/puppet/latest/function.html#map)関数を使用して配列の値を変更します。この例は、上記の最初の例と同じです。
2365 ['a', 'b', 'c'].map |$x| { "${x}p" }
2371 文字列の現在の大文字と小文字を入れ替えます。たとえば、`swapcase("aBcD")`は"AbCd"になります。
2375 >*注:* この関数はRubyクラスの実装にあたり、UTF8との互換性がない可能性があります。互換性を確保するには、Ruby 2.4.0以降でこの関数を使用してください。
2379 現在のUnixエポック時刻を整数として返します。
2381 たとえば、`time()`は'1311972653'などを返します。
2383 Puppet 4.8.0以降、Puppet言語には、``Timestamp` (時点)と`Timespan` (期間)の各データタイプがあります。次の例は、引数なしで`time()`を呼び出すのと同じです。
2393 たとえば、"4 kB"は"4096"になります。
2401 入力値をJSON形式の文字列に変換します。
2403 例えば、`{ "key" => "value" }`は`{"key":"value"}`になります。
2407 #### `to_json_pretty`
2409 入力値を整形されたJSON形式の文字列に変換します。
2411 例えば、`{ "key" => "value" }`は`{\n \"key\": \"value\"\n}`になります。
2417 入力値をYAML形式の文字列に変換します。
2419 例えば、`{ "key" => "value" }`は`"---\nkey: value\n"`になります。
2423 #### `try_get_value`
2425 **非推奨:** `dig()`に置き換えられました。
2427 ハッシュおよび配列の複数レイヤー内の値を取得します。
2431 * 第1の引数として、パスを含む文字列。この引数は、ゼロではじまり、パス区切り文字(デフォルトは"/")で区切ったハッシュキーまたは配列インデックスの文字列として提示してください。この関数は各パスコンポーネントにより構造内を移動し、パスの最後で値を返すよう試みます。
2433 * デフォルトの第2の引数。パスが正しくない場合や、値が見つからない場合、その他のエラーが生じた場合は、この引数が返されます。
2447 $value = try_get_value($data, 'a/b/2')
2450 # with all possible options
2451 $value = try_get_value($data, 'a/b/2', 'not_found', '/')
2454 # using the default value
2455 $value = try_get_value($data, 'a/b/c/d', 'not_found')
2456 # $value = 'not_found'
2458 # using custom separator
2459 $value = try_get_value($data, 'a|b', [], '|')
2460 # $value = ['b1','b2','b3']
2463 1. **$data** 取り扱うデータ構造。
2464 2. **'a/b/2'** パス文字列。
2465 3. **'not_found'** デフォルト値。何も見つからない場合に返されます。
2466 (オプション、デフォルトは`undef`)
2474 **非推奨:**この関数は、今後のリリースで廃止されます。
2476 与えられた値のタイプを説明する文字列を返します。タイプとしては、文字列、配列、ハッシュ、フロート、整数、ブーリアンが可能です。Puppet 4では、この代わりに新しいタイプシステムを使用してください。
2491 この関数は下位互換性を得るために提供されていますが、Puppetで提供されている内蔵の[type()関数](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#type)の使用を推奨します。
2493 与えられた値のリテラル型を返します。Puppet 4が必要です。`if type_of($some_value) <= Array[String] { ... }`のように(これは`if $some_value =~ Array[String] { ... }`に相当します)、`<=`を用いたタイプの比較に役立ちます。
2499 2つ以上の配列を重複なしで結合したものを返します。
2501 たとえば、`union(["a","b","c"],["b","c","d"])`は["a","b","c","d"]を返します。
2509 たとえば、`unique("aabbcc")`は'abc'を、`unique(["a","a","b","b","c","c"])`は["a","b","c"]を返します。
2515 与えられた文字列のDOSバージョンを返します。クロスプラットフォームテンプレートでファイルリソースを使用する場合に役立ちます。
2520 file { $config_file:
2522 content => unix2dos(template('my_module/settings.conf.erb')),
2526 [dos2unix](#dos2unix)も参照してください。
2530 **非推奨:**この関数は、Puppet 5.5.0で、内蔵の[`upcase`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#upcase)関数に置き換えられました。
2532 オブジェクト、配列、オブジェクトのハッシュを大文字に変換します。変換されるオブジェクトは、大文字化に対応するものでなければなりません。
2534 たとえば、`upcase('abcd')`は'ABCD'を返します。
2538 *注:* この関数はRubyクラスの実装にあたり、UTF8との互換性がない可能性があります。互換性を確保するには、Ruby 2.4.0以降でこの関数を使用してください。
2542 文字列または文字列の配列をURLエンコードします。
2544 引数: 単一の文字列または文字列の配列。
2548 >*注:* この関数はRubyクラスの実装にあたり、UTF8との互換性がない可能性があります。互換性を確保するには、Ruby 2.4.0以降でこの関数を使用してください。
2550 #### `validate_absolute_path`
2552 ファイルシステムの絶対パスを表す任意の文字列の有効性を確認します。WindowsおよびUnix形式のパスで機能します。
2557 $my_path = 'C:/Program Files (x86)/Puppet Labs/Puppet'
2558 validate_absolute_path($my_path)
2559 $my_path2 = '/var/lib/puppet'
2560 validate_absolute_path($my_path2)
2561 $my_path3 = ['C:/Program Files (x86)/Puppet Labs/Puppet','C:/Program Files/Puppet Labs/Puppet']
2562 validate_absolute_path($my_path3)
2563 $my_path4 = ['/var/lib/puppet','/usr/share/puppet']
2564 validate_absolute_path($my_path4)
2567 以下の値は失敗になり、コンパイルが中止されます:
2570 validate_absolute_path(true)
2571 validate_absolute_path('../var/lib/puppet')
2572 validate_absolute_path('var/lib/puppet')
2573 validate_absolute_path([ 'var/lib/puppet', '/var/foo' ])
2574 validate_absolute_path([ '/var/lib/puppet', 'var/foo' ])
2575 $undefined = `undef`
2576 validate_absolute_path($undefined)
2581 #### `validate_array`
2583 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
2585 渡されたすべての値が配列データ構造であることを確認します。このチェックで不合格となった値がある場合は、カタログコンパイルが中止されます。
2590 $my_array = [ 'one', 'two' ]
2591 validate_array($my_array)
2594 以下の値は失敗になり、コンパイルが中止されます:
2597 validate_array(true)
2598 validate_array('some_string')
2599 $undefined = `undef`
2600 validate_array($undefined)
2605 #### `validate_augeas`
2607 Augeasレンズを用いて文字列を確認します。
2611 * 第1の引数として、テストする文字列。
2612 * 第2の引数として、使用するAugeasレンズの名前。
2613 * オプションの第3の文字列として、ファイル内で見つかるべき**ではない**パスのリスト。
2614 * オプションの第4の引数として、ユーザに表示するエラーメッセージ。
2616 Augeasがレンズによる文字列の構文解析に失敗した場合は、構文エラーによりコンパイルが中止されます。
2618 `$file`変数は、Augeasツリーでテストされる一時ファイルのロケーションを示します。
2620 たとえば、$passwdcontentにユーザの`foo`が含まれないようにするには、第3の引数を以下のようにします:
2623 validate_augeas($passwdcontent, 'Passwd.lns', ['$file/foo'])
2626 エラーメッセージを生成して表示するには、第4の引数を以下のようにします:
2629 validate_augeas($sudoerscontent, 'Sudoers.lns', [], 'Failed to validate sudoers content with Augeas')
2634 #### `validate_bool`
2636 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
2638 渡されたすべての値が`true`または`false`であることを確認します。このチェックで不合格となった値がある場合は、カタログコンパイルが中止されます。
2645 validate_bool(true, true, false, $iamtrue)
2648 以下の値は失敗になり、コンパイルが中止されます:
2651 $some_array = [ true ]
2652 validate_bool("false")
2653 validate_bool("true")
2654 validate_bool($some_array)
2664 * 第1の引数として、テストする文字列。
2665 * 第2の引数として、テストコマンドのパス。この引数は、ファイルパスのプレースホルダ―として%をとります(%プレースホルダーが与えられていない場合、デフォルトはコマンド末尾)。パスした文字列を含む一時ファイルに対してコマンドが起動した場合や、ゼロではない値が返された場合は、構文エラーによりコンパイルが中止されます。
2666 * オプションの第3の引数として、ユーザに表示するエラーメッセージ。
2669 # Defaults to end of path
2670 validate_cmd($sudoerscontent, '/usr/sbin/visudo -c -f', 'Visudo failed to validate sudoers content')
2674 # % as file location
2675 validate_cmd($haproxycontent, '/usr/sbin/haproxy -f % -c', 'Haproxy failed to validate config content')
2680 #### `validate_domain_name`
2682 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
2684 渡されたすべての値が構文的に正しいドメイン名であることを確認します。このチェックで不合格となった値がある場合は、カタログコンパイルが中止されます。
2689 $my_domain_name = 'server.domain.tld'
2690 validate_domain_name($my_domain_name)
2691 validate_domain_name('domain.tld', 'puppet.com', $my_domain_name)
2694 以下の値が不合格となり、コンパイルが中止されます:
2697 validate_domain_name(1)
2698 validate_domain_name(true)
2699 validate_domain_name('invalid domain')
2700 validate_domain_name('-foo.example.com')
2701 validate_domain_name('www.example.2com')
2706 #### `validate_email_address`
2708 渡されたすべての値が有効なメールアドレスであることを確認します。このチェックで不合格となった値がある場合、コンパイルが失敗します。
2713 $my_email = "waldo@gmail.com"
2714 validate_email_address($my_email)
2715 validate_email_address("bob@gmail.com", "alice@gmail.com", $my_email)
2718 以下の値が不合格となり、コンパイルが中止されます:
2721 $some_array = [ 'bad_email@/d/efdf.com' ]
2722 validate_email_address($some_array)
2727 #### `validate_hash`
2729 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
2731 渡されたすべての値がハッシュデータ構造であることを確認します。このチェックで不合格となった値がある場合は、カタログコンパイルが中止されます。
2736 $my_hash = { 'one' => 'two' }
2737 validate_hash($my_hash)
2740 以下の値は失敗になり、コンパイルが中止されます:
2744 validate_hash('some_string')
2745 $undefined = `undef`
2746 validate_hash($undefined)
2751 #### `validate_integer`
2753 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
2755 整数または整数の配列を確認します。いずれかがチェックで不合格になった場合には、カタログコンパイルが中止されます。
2759 * 第1の引数として、整数または整数の配列。
2760 * オプションの第2の引数として、最大値。第1の引数(のすべての要素)は、この最大値以下でなければなりません。
2761 * オプションの第3の引数として、最小値。第1の引数(のすべての要素)は、この最大値以上でなければなりません。
2763 第1の引数が整数または整数の配列でない場合や、第2または第3の引数が整数に変換できない場合は、この関数は失敗になります。ただし、最小値が与えられている場合は(この場合に限られます)、第2の引数を空文字列または`undef`にすることが可能です。これは、最小チェックを確実に行うためのプレースホルダーとして機能します。
2769 validate_integer(1, 2)
2770 validate_integer(1, 1)
2771 validate_integer(1, 2, 0)
2772 validate_integer(2, 2, 2)
2773 validate_integer(2, '', 0)
2774 validate_integer(2, `undef`, 0)
2776 validate_integer(2, $foo, 0)
2777 validate_integer([1,2,3,4,5], 6)
2778 validate_integer([1,2,3,4,5], 6, 0)
2781 * 加えて、上述のすべて。ただし、文字列として渡された値を任意に組み合わせたもの('1'または"1")。
2782 * 加えて、上述のすべて。ただし、負の整数値を(適切に)組み合わせたもの。
2784 以下の値は失敗になり、コンパイルが中止されます:
2787 validate_integer(true)
2788 validate_integer(false)
2789 validate_integer(7.0)
2790 validate_integer({ 1 => 2 })
2792 validate_integer($foo)
2793 validate_integer($foobaridontexist)
2795 validate_integer(1, 0)
2796 validate_integer(1, true)
2797 validate_integer(1, '')
2798 validate_integer(1, `undef`)
2799 validate_integer(1, , 0)
2800 validate_integer(1, 2, 3)
2801 validate_integer(1, 3, 2)
2802 validate_integer(1, 3, true)
2805 * 加えて、上述のすべて。ただし、文字列として渡された値を任意に組み合わせたもの (`false`、または"false")。
2806 * 加えて、上述のすべて。ただし、負の整数値を不適切に組み合わせたもの。
2807 * 加えて、上述のすべて。ただし、配列内の非整数アイテムまたは最大/最小引数を用いたもの。
2811 #### `validate_ip_address`
2813 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
2815 IPv4アドレスかIPv6アドレスかにかかわらず、引数がIPアドレスであることを確認します。また、ネットマスクによりIPアドレスを確認します。
2822 validate_ip_address('0.0.0.0')
2823 validate_ip_address('8.8.8.8')
2824 validate_ip_address('127.0.0.1')
2825 validate_ip_address('194.232.104.150')
2826 validate_ip_address('3ffe:0505:0002::')
2827 validate_ip_address('::1/64')
2828 validate_ip_address('fe80::a00:27ff:fe94:44d6/64')
2829 validate_ip_address('8.8.8.8/32')
2832 以下の値は失敗になり、コンパイルが中止されます:
2835 validate_ip_address(1)
2836 validate_ip_address(true)
2837 validate_ip_address(0.0.0.256)
2838 validate_ip_address('::1', {})
2839 validate_ip_address('0.0.0.0.0')
2840 validate_ip_address('3.3.3')
2841 validate_ip_address('23.43.9.22/64')
2842 validate_ip_address('260.2.32.43')
2846 #### `validate_legacy`
2848 指定したタイプおよび非推奨の確認関数の両方に照らして値を確認します。両方にパスした場合はそのままパスし、片方の確認のみにパスした場合はエラーが生じ、両方の確認でfalseが返された場合は失敗になります。
2855 * 過去の確認関数に必要な引数の不特定数。
2860 validate_legacy('Optional[String]', 'validate_re', 'Value to be validated', ["."])
2863 この関数は、Puppet 3形式の引数確認(stdlibの`validate_*`関数を使用)からPuppet 4データタイプへのモジュールのアップデートに対応しており、Puppet 3形式の確認に頼っている場合も機能性が中断することはありません。
2865 > 注: この関数は、Puppet 4.4.0 (PE 2016.1)以降にのみ対応しています。
2869 Puppet 4を使用している場合、`validate_legacy`関数を使えば、非推奨のPuppet 3の`validate_*`関数を探し、分離することができます。これらの関数は、stdlibバージョン4.13時点で非推奨になっており、今後のstdlibバージョンでは削除されます。
2871 Puppet 4では、[データタイプ](https://puppet.com/docs/puppet/latest/lang_data.html)を用いた改良版のユーザ定義タイプのチェックが可能です。データタイプでは、Puppet 3の`validate_*`関数で見られた、不整合につながるいくつかの問題を回避できます。例えば、[validate_numeric](#validate_numeric)では、数字だけでなく、数字の配列や数字のように見える文字列も意図に反して許可されていました。
2873 Puppet 4とともに、非推奨の `validate_*`関数を用いたモジュールを使用している場合は、非推奨メッセージが表示されることがあります。`validate_legacy`関数を使えば、そうした差異を可視化し、より明快なPuppet 4構文に簡単に移行することができます。
2875 表示される非推奨メッセージは、使用しているモジュールやデータによって異なることがあります。以下の非推奨メッセージは、Puppet 4でのみデフォルトで表示されます:
2877 * `Notice: Accepting previously invalid value for target type '<type>'`: このメッセージは、情報提供の目的のみで表示されるものです。使用している値は、新形式で許可されていますが、旧確認関数では無効となります。
2878 * `Warning: This method is deprecated, please use the stdlib validate_legacy function`: モジュールがまだ`validate_legacy`にアップグレードされていません。[deprecation](#deprecation)オプションを使用してさしあたり警告を解除するか、モジュールの開発者に修正版を提出させてください。この問題の解決方法については、以下の[モジュール開発者へ](#モジュール開発者へ)を参照してください。
2879 * `Warning: validate_legacy(<function>) expected <type> value, got <actual type>_`: コードが渡す値は、Puppet 3形式の確認では認められますが、次バージョンのモジュールでは認められません。ほとんどの場合、数字またはブーリアンからクォートを削除すれば、この問題を解決することができます。
2880 * `Error: Evaluation Error: Error while evaluating a Resource Statement, Evaluation Error: Error while evaluating a Function Call, validate_legacy(<function>) expected <type> value, got <actual type>`: コードの渡す値は、新形式の確認でも旧形式の確認でも認められません。
2884 `validate_legacy`関数は、モジュールユーザの使用している機能を中断させずに、 Puppet 3形式の確認からPuppet 4形式の確認に移行するのに役立ちます。
2886 Puppet 4形式の確認に移行すれば、[データタイプ](https://puppet.com/docs/puppet/latest/lang_data.html)を用いた、より明確なユーザ定義タイプのチェックが可能になります。Puppet 3の`validate_*` 関数の多くは、確認という点で驚くほど多くの穴があります。例えば、[validate_numeric](#validate_numeric)では、細部をコントロールできないため、数字だけでなく、数字の配列や数字のように見える文字列も許可されます。
2888 クラスおよび定義タイプの各パラメータについて、使用する新しいPuppet 4データタイプを選択してください。たいていの場合、新しいデータタイプにより、元の`validate_*`関数とは異なる値のセットを使用できるようになります。以下のような状況になります:
2890 | | `validate_` pass | `validate_` fail |
2891 | ------------ | ---------------- | ---------------- |
2892 | タイプに一致します | 成功 | 成功、通知 |
2893 | タイプの失敗 | 成功、廃止予定 | 失敗 |
2895 現在のところ、確認後のコードでも、すべての可能な値に対処する必要がありますが、新形式にマッチする値のみを渡すように、コードのユーザがマニフェストを変更することができます。
2897 stdlibの`validate_*`関数それぞれについて、マッチする`Stdlib::Compat::*`タイプがあり、適切な値のセットが許可されます。注意事項については、stdlibソースコードの `types/`ディレクトリにあるドキュメントを参照してください。
2899 たとえば、数字のみが許可されるクラスを与えると、以下のようになります:
2902 class example($value) {
2903 validate_numeric($value)
2906 得られる確認コードは、以下のようになります:
2910 Variant[Stdlib::Compat::Numeric, Numeric] $value
2912 validate_legacy(Numeric, 'validate_numeric', $value)
2915 ここでは、`$value`のタイプが`Variant[Stdlib::Compat::Numeric, Numeric]`と定義されています。これにより、任意の`Numeric` (新形式)のほか、`validate_numeric`で(`Stdlib::Compat::Numeric`を通じて)これまで許可されていたすべての値を使用できます。
2917 `validate_legacy`を呼び出すと、適切なログまたは失敗メッセージのトリガーが処理されます。これには、新形式、以前の確認関数の名称、およびその関数のすべての引数が必要です。
2919 お使いのモジュールがまだPuppet 3をサポートしている場合は、これは互換性を破る変更になります。`metadata.json`要件セクションをアップデートしてモジュールがもうPuppet 3をサポートしていないことを示し、モジュールのメジャーバージョンを放棄してください。この変更を加えても、モジュールに関する既存のすべてのテストにパスするはずです。新たに可能になった値について、追加のテストを作成してください。
2921 これは互換性を破る変更であることから、取り除きたいすべてのパラメータについて [`deprecation`](#deprecation)をコールしたり、パラメータにさらなる制約を追加したりする良い機会でもあります。
2923 このバージョンのリリース後、互換性を破る変更を加えた別のリリースを公開し、すべての互換性タイプおよび `validate_legacy`のコールを削除することができます。その時点で、コードを実行し、過去に可能だった値に関する残余要素を取り除くこともできます。
2925 そうした変更については、必ずCHANGELOGおよびREADMEで通告してください。
2927 #### `validate_numeric`
2929 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
2931 数値または数値の配列や文字列を確認します。いずれかがチェックに失敗した場合には、カタログコンパイルが中止されます。
2936 * オプションで、最大値。第1の引数(のすべての要素) は、この最大値以下でなければなりません。
2937 * オプションで、最小値。第1の引数(のすべての要素)は、この最小値以上でなければなりません。
2939 第1の引数が数値(整数またはフロート)または数値の配列が文字列でない場合や、第2および第3の引数が数値に変換できない場合は、この関数は失敗になります。最小値が与えられている場合は(この場合に限られます)、第2の引数を空文字列または`undef`にすることが可能です。これは、最小チェックを確実に行うためのプレースホルダーとして機能します。
2941 パスおよび失敗の使用については、[`validate_integer`](#validate-integer)を参照してください。同じ値がパスおよび失敗します。ただし、`validate_numeric`では、浮動小数点値も許可されます。
2947 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
2949 1つまたは複数の正規表現に照らして、文字列の簡単な確認を行います。
2953 * 第1の引数として、テストする文字列。この引数が文字列でない場合、コンパイルが中止されます。クォートを用いて強制的に文字列化してください。
2954 * 第2の引数として、文字列化した正規表現(区切り文字//なし)または正規表現の配列。
2955 * オプションの第3の引数として、ユーザに表示するエラーメッセージ。
2957 第2の引数の正規表現が第1の引数で渡した文字列にマッチしない場合は、構文エラーによりコンパイルが中止されます。
2959 以下の文字列により、正規表現に照らして確認が行われます:
2962 validate_re('one', '^one$')
2963 validate_re('one', [ '^one', '^two' ])
2966 以下の文字列では、確認に失敗し、コンパイルが中止されます:
2969 validate_re('one', [ '^two', '^three' ])
2975 validate_re($::puppetversion, '^2.7', 'The $puppetversion fact value does not match 2.7')
2978 強制的に文字列化するには、クォートを使用してください:
2981 validate_re("${::operatingsystemmajrelease}", '^[57]$')
2986 #### `validate_slength`
2988 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
2990 文字列(または文字列の配列)が指定した長さ以下であることを確認します。
2994 * 第1の引数として、文字列または文字列の配列。
2995 * 第2の引数として、長さの最大値を示す数値。
2996 * オプションの第3の引数として、長さの最小値を示す数値。
3001 validate_slength("discombobulate",17)
3002 validate_slength(["discombobulate","moo"],17)
3003 validate_slength(["discombobulate","moo"],17,3)
3009 validate_slength("discombobulate",1)
3010 validate_slength(["discombobulate","thermometer"],5)
3011 validate_slength(["discombobulate","moo"],17,10)
3016 #### `validate_string`
3018 **非推奨:**今後のバージョンのstdlibでは削除されます。[`validate_legacy`](#validate_legacy)を参照してください。
3020 渡したすべての値が文字列データ構造であることを確認します。このチェックに失敗した値がある場合は、カタログコンパイルが中止されます。
3025 $my_string = "one two"
3026 validate_string($my_string, 'three')
3029 以下の値は失敗になり、コンパイルが中止されます:
3032 validate_string(true)
3033 validate_string([ 'some', 'array' ])
3036 注:* validate_string(`undef`)は、このバージョンの関数APIでは失敗しません。
3041 if $var == `undef` {
3048 #### `validate_x509_rsa_key_pair`
3050 OpenSSLにより、PEMフォーマットされたX.509認証および秘密鍵を確認します。認証の署名が提供された鍵から作成されたものであることを確認します。
3052 このチェックに失敗した値がある場合は、カタログコンパイルが中止されます。
3057 * 第2の引数として、RSAプライベートキー。
3060 validate_x509_rsa_key_pair($cert, $key)
3067 **非推奨:**この関数は、Puppet 5.5.0で、内蔵の[`values`](https://puppet.com/docs/puppet/latest/function.html#values)関数に置き換えられました。
3071 たとえば、`$hash = {'a'=1, 'b'=2, 'c'=3} values($hash)`を与えると、[1,2,3]を返します。
3077 ロケーションをもとに、配列内の値を探します。
3082 * 第2の引数として、以下の値の任意の組み合わせ:
3084 * 'start-stop'の形式での範囲(4-9など)。
3089 * `values_at(['a','b','c'], 2)`は['c']を返します。
3090 * `values_at(['a','b','c'], ["0-1"])`は['a','b']を返します。
3091 * `values_at(['a','b','c','d','e'], [0, "2-3"])`は['a','c','d']を返します。
3093 Puppet 4.0.0以降では、インデックスで配列をスライスし、言語で直接カウントすることができます。
3094 負の値は、配列の"最後から"と解釈されます。例えば、次のようになります。
3097 ['a', 'b', 'c', 'd'][1, 2] # results in ['b', 'c']
3098 ['a', 'b', 'c', 'd'][2, -1] # results in ['c', 'd']
3099 ['a', 'b', 'c', 'd'][1, -2] # results in ['b', 'c']
3106 与えられた第1の配列から1つの要素をとり、与えられた第2の配列の対応する要素と結合します。これにより、n-要素配列のシーケンスが生成されます。*n*は、引数の数より1大きくなります。たとえば、`zip(['1','2','3'],['4','5','6'])`は["1", "4"], ["2", "5"], ["3", "6"]を返します。*タイプ*: 右辺値。
3110 Puppet Enterprise 3.7では、stdlibモジュールがPEに含まれていません。PEユーザは、Puppetと互換性のあるstdlibの最新リリースをインストールする必要があります。
3112 サポートされているオペレーティングシステムの一覧については、[metadata.json](https://github.com/puppetlabs/puppetlabs-stdlib/blob/master/metadata.json)を参照してください。
3116 バージョン | Puppet 2.6 | Puppet 2.7 | Puppet 3.x | Puppet 4.x |
3117 :---------------|:-----:|:---:|:---:|:----:
3118 **stdlib 2.x** | **yes** | **yes** | いいえ | いいえ
3119 **stdlib 3.x** | いいえ | **yes** | **yes** | いいえ
3120 **stdlib 4.x** | いいえ | **yes** | **yes** | いいえ
3121 **stdlib 4.6+** | いいえ | **yes** | **yes** | **yes**
3122 **stdlib 5.x** | いいえ | いいえ | **yes** | **yes**
3124 **stdlib 5.x**: stdlib 5.xのリリース時には、Puppet 2.7.xのサポートが廃止されます。[この説明](https://github.com/puppetlabs/puppetlabs-stdlib/pull/176#issuecomment-30251414)を参照してください。
3128 Puppet ForgeのPuppet Labsモジュールはオープンプロジェクトで、良い状態に保つためには、コミュニティの貢献が必要不可欠です。Puppetが役に立つはずでありながら、私たちがアクセスできないプラットフォームやハードウェア、ソフトウェア、デプロイ構成は無数にあります。私たちの目標は、できる限り簡単に変更に貢献し、みなさまの環境で私たちのモジュールが機能できるようにすることにあります。最高の状態を維持できるようにするために、コントリビュータが従う必要のあるいくつかのガイドラインが存在します。詳細については、[モジュールコントリビューションガイド](https://docs.puppetlabs.com/forge/contributing.html)を参照してください。
3130 このモジュールの一部に関するバグの報告または調査は、
3131 [http://tickets.puppetlabs.com/browse/MODULES](http://tickets.puppetlabs.com/browse/MODULES)からお願いします。
3135 コントリビュータのリストは、[https://github.com/puppetlabs/puppetlabs-stdlib/graphs/contributors](https://github.com/puppetlabs/puppetlabs-stdlib/graphs/contributors)で見ることができます。